科学的に証明できない
この映画を見て初めて仮死状態の概念や、電気ショックによる心肺蘇生のメカニズムを知ったが知れば知るほどこの映画はあくまでフィクションで、非科学的なラブロマンスだと思った。
AEDは電気的に細動を除去するもの(除細動装置)。
主な原因は以下。
劇中では低体温症による仮死状態によって、冠動脈に血液が行き渡らなくなったことが原因。
復帰方法
※感電中の人に触れちゃダメ、ゼッタイ。
劇中では1度目は落雷、2度目はAEDによる復帰。
ちなみに落雷による死亡率は30%らしい。
http://www.jac.or.jp/info/iinkai/iryou/page-03-047.html
ここでぜひ覚えておきたいのは、雷による心停止患者は、他の外傷や疾患による心停止に比べて心肺蘇生法による救命率が高く、さらに後遺症なく社会復帰できる可能性も高いことです。 もしも一撃の雷で複数の負傷者が発生した場合、呼吸停止や心停止していない負傷者がその場で悪化する可能性は低く、むしろ回復する可能性が高いため、動いている人やうめき声を出している人の手当ては後回しにします。呼吸停止、心停止の人を最優先で助けなければなりません。すぐに心臓マッサージや人工呼吸を始めましょう。そして少なくとも30分は諦めずに続けて下さい。もし運良く心拍が再開したら、再び心停止となることは稀ですが、もちろん迅速に救援を依頼し、至急病院に搬送します。心臓は動いているのに呼吸は止まったまま、なかなか自発呼吸が戻らないこともあります。この場合も絶対に人工呼吸をやめてはいけません。なお、雷に打たれた人に触っても感電はしませんから、通常の感染予防を心がけるだけで十分です。
感想
アデラインが昔の恋人と関係を深めることによって自分が不死であることを世間に隠し通すことができなくなる可能性から、関係を断つという苦しい決断したことがとてもすごいと思った。(こなみかん)
そしてそこから何十年かたって(40年くらい?)偶然にもその人と再開することで当時の気持ちを共有できた(お互いに愛していたこと)ことに感情移入してしまい泣きそうになった。
細胞が老化しないというところの科学的な考察に関しては門外漢なので触れるつもりはない。
全体的にストーリーは一貫性があって自然、ツッコミどころは多くはなかったし、純粋なラブロマンス映画として楽しめた。
8.0/10.0点。
わからないところ(科学的なところ以外で)
昔の恋人に出会った頃はいつだったのか。
時系列的にはアデラインは1908年生まれで、29歳(1937年)で不死になり、その後以降人目を避けて10年ごとに住居を変えていた。
107歳(つまり2015年)が現在ということはわかったのだがロンドンで恋人に出会ったのはいつかが劇中で書いてないように見えた(1960年代ということらしいが)。
劇中で昔の恋人がアデラインのことを2歳上と言っていたので当時27歳、現在は46〜55年後なので73〜82歳!?(見えない)
ちなみにこのとき結婚40周年だから割と晩婚(33〜42歳の間)。
不死になって以降なぜ昔の恋人に1度だけ本名を言ってしまったのか。
徐々に親密になってから実は〜というのならまだわかるが、なんの関係性もない初対面のときにいきなり本名を名乗っていたことが謎すぎる。
娘の人生が描写されていない。
旦那さんはいたのか、子供はいたのか、高校3年生で捨てられたときから今までの人生はどういうものだったのかが知りたい。