たくろぐ!

世界一のチラ裏

【ネタバレ注意】ボヘミアン・ラプソディーを見た

最初に

ネタバレを含む内容となるので同タイトルを見た人だけ見てください。

ちなみに僕はネタバレOKな人なのでネタバレNGな人の気持ちがよくわかりません。

ネタバレを知って損したなと思うのは、期待値が上がりすぎて「世間がいうほどおもしろくはないな」と否定して嫌がられてしまうことだと思う。

僕の場合は映画の感想云々よりQueenのボーカルは誰だとか、いつ死んだとかの知識を知っていれば満足なので、あとは人と話すときに否定的な発言をしないことを心がけていようと思う。

端的にいうと、愛と信念と多様性がテーマの映画だと思った。

この後感想を述べたい。

雑なあらすじ(ちょっと調べた部分も入ってるので注意)

ファルーク・バルサラ(その後フレディ・マーキュリーに改名)という名前の少年は夜遊びにふけっては、父親から「良い行いをしろ」と口すっぱく言われていた。

とある日、目当てのスマイルというバンドを見に行ったファルークはバンドが解散の危機であるのを知って即興で歌の1フレーズを歌ってメンバーの興味を買う。

その後、バンドを結成し(当時から"Queen"だったかは忘れた)デモテープをレコード会社に送る。

スタジオでバンドがレコーディングをしていたところプロデューサーの目に入り、レコード会社と契約、最初こそ宣伝目的でラジオ局等に営業を始めるも次第に頭角を現わすようになる。

最初にキラー・クイーンがスマッシュヒットし、その後もボヘミアン・ラプソディー、愛にすべてを、伝説のチャンピオンなど毎年大ヒットを連発する。

そんななかバンド内に亀裂が走り、フレディがソロ活動を始めるとともにバンドは空中分解する。

フレディは曲作りのプレッシャーと、心を通わせていたと思っていたメアリーが離れていくことの寂しさを紛らわせるために刹那的な生き方をする。

色欲に溺れ、パーティ三昧で相手を物色するなかでエイズを患ってしまう(たぶん罹患したと知るのはもっと後)。

虚しさにかられた彼はその後メンバーと会う機会を専属?の弁護士に懇願し、今までのことを謝罪しメンバーも許したことでライブ・エイドへの出演を決意する。

ライブ・エイドでの彼のパフォーマンスは観客を魅了させ、エイズ支援の目標金額100万ドル?(ポンド?)を達成。

その後もバンドは継続して活動を続けるが、1991年11月にフレディがエイズを告白したのち他界。

死後のエピソード:ジムとは最後まで恋人関係にあり、メアリーとは死ぬまで友人関係を貫いた。

調べたこと

フレディ・マーキュリーは出生名はファルーク・バルサラ。

当時イギリス領のザンジバルで生まれた。

両親はゾロアスター教を信奉するインド人。

ゾロアスター教は火を崇拝し、善悪二元論を思想とする宗教らしい。
(https://www.youtube.com/watch?v=BqAG9Zf5h1o)

のちにフレディ・マーキュリーと改名。

ギタリストはブライアン・メイ。コインをピックがわりにしていた。

ベースはジョン・ビーコン。控えめな性格だったらしい。

ドラムはロジャー・テイラー。可愛らしい風貌でファンが多かったらしい。

ドキュメンタリー映画「ブレイク・フリー」より)

フレディ以外は全員理系学生で、労働階級出身の若者ではない珍しいロックバンド。

フレディは芸術学生だった。フレディが生粋のパフォーマーであることは疑う余地はない。

まとめ

ゲイであったものの、メアリーともずっとお互いに完全に裏切ることのない交友関係を続けていたことに深い「愛」の形を感じた。

そして6分以上ある楽曲ボヘミアン・ラプソディにこだわり抜いた「信念」が人の心を動かし、未来を変えることに繋がったというストーリーが素敵だと思った。

また常に周囲を楽しませることを探していた生粋のパフォーマーにとって、ちょっとした不協和音でもたまらなく怖いものなのかもと感じた。

みんなを楽しませるはずの自分の誕生日パーティでのメンバーとの険悪な雰囲気は彼にとってとても辛い経験だったと思う。

ソロ活動を始めるとメンバーに宣言するときメンバーを悪く言ったり強がる言葉を使っていたように見えたが、それは弱い自分を守ったり隠したりする自己防衛本能で仕方ないことだと思う。

しかしライブ・エイド出演の前に自分の非を認めてメンバーに謝罪をしたフレディはとてもすごいと思った。

良い行いをすれば天国にいけるというゾロアスター教の影響があるのかも。

最後に今でこそゲイやレズビアンバイセクシャルが認められてきているので抵抗はなくなっているが、違いを認める、尊重する(場合によっては触れない)ことの大切さを改めて痛感させられた。

世の中には様々な人がそれぞれの生き方を全うしていて、その全てがあって世界が成り立っているということだ。

自分では何もできない赤ちゃんでも両親にオムツを変えてもらったり、ミルクを飲むだけで誰かの生活を支えていて、そういう人間同士の営みで世界は回っているということだ。

ゲイであろうと障がいを持っていようとみんな同じ人間で仲間であり、「多様性」を認めることが人生を豊かにする秘訣だということだ。

これらが僕がこの映画は愛と信念と多様性がテーマだと思う理由だ。

いろいろ考えさせられた映画だった。