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マルイ店舗のテナントが様変わりしているのはフィンテック化が理由なのか

マルイはもはや百貨店ではない

zuuonline.com

この11月にマルイの買い物が10%OFFとなるのでほしい物リストにしておいたものを買おうと
店舗検索していたところどの店舗も同じような店しかなくなっていたので調べてみた。

すると上記の記事を見つけて納得した。

つまりマルイは百貨店のようにテナントに売上に対して賃借料をもらうビジネスではなく、
SCのようにブランドと提携し、定額賃料で長くテナントとしていてもらう戦略に舵取りをしているということだ。

shopcounter.jp

どちらもメリットがあり、相互補完的であるため双方がビジネスとして成り立つのだが
この背景には売れる店の変化があったように思える。

消費者の志向が多様化するなかで売れる店の定義が曖昧になってしまい、
テナントの入居・撤退の頻度が増してしまうとそれだけ改装時の期間の収益がなくなってしまう。

そんななかで資本力のあるメーカーと提携し、テナントとして長期契約することで収益を安定して得ることができるようになる。

そしてその安定した収益を担保に銀行から借り入れをしやすくし、
メイン事業と親和性の高いクレジットカードの利用率を高めているのではないか。

クレジットカードの収益源はもちろん、リボ払いやキャッシングなどの利息だ。

つまり銀行からの借り入れをメーカーへの支払いに充て、利用者から利息を支払ってもらうビジネスモデルである。

ただし今回僕はマルイの店舗にジャーナルスタンダードがあればそこで靴を買おうと思っていたのだが有楽町や新宿には店舗がなかった。

ユナイテッドアローズビームスなども同様で、セレクトショップは百貨店型のルミネに集中しているように見える。

ただマルイのネットショップにはユナイテッドアローズなどのセレクトショップの取り扱いがあり、
実店舗はなくとも購入をすることができるようだった。

このあたりは何が正しいかを考えるのはとても難しい。

百貨店が飽和しているという判断で、ハコありきの小売業界から撤退してネットショップに一本化するのか。
(要は他店舗でウインドウショッピングをしてマルイのネットショップで買ってほしいと思っているのか。)

それともSCに活路を見いだすのか。

少なくともマルイはSCに舵を取り、見事にその読みが当たっているように見える。

ハコモノはこれからどうしていくべきか

冒頭の記事にもあったが、現在消費者は消費の割合をモノからコトにシフトしてきているとのことだ。

わかりやすく例えるならファッションブランドではなく、服を作るワークショップを開くとか、

マッサージ機などの家電を置くことからリラクゼーションのお店にするとかだ。

(実際は家電量販店やホームセンターとマーケットが競合するのでやってないと思う。)

新宿マルイ アネックスでは体験型のショップが多く、整体やリラクゼーション、
占いやネイルサロン、レンタル着物などのテナントも入居しているようだ。

そこまででなくともカフェの割合を増やすとかでもいいかもしれない。

企業は変わっていくもの

ただこれは一過性のブームかもしれないし、今後ずっと続くものではないとも思っている。

人は結局目で見て、触ってわかる、わかりやすいものが好きだと思うからだ。

大切なのは世の中の流れに敏感になり、変わることを躊躇わない意志と行動力である。

自分一人ならできてもマルイのような組織がやるからこそその素晴らしさを賞賛したいのだ。

さてミラスタはどうか。

当然、変わっていかなければならないのである。