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世界一のチラ裏

Best Book of this week【自己プロデュース力】

帝王学―「貞観政要」の読み方

★★★★★★★★☆☆[8/10]

中国の古典である貞観政要から
現代にも通用する、世の中を統治する
リーダーとはどんな人物がふさわしいか
を教えてくれる本である

貞観とは太宗が統治した年号であり
政要とは政治の要諦という意味で
どうすれば世の中をうまく統治できるか
について当時を振り返って考える
ことができた

僕は大学受験のとき世界史を
専攻しており懐かしいワードが
たくさんでてきてとても懐かしかった

夜は短し歩けよ乙女

★★★★★★★★☆☆[8/10]

最近アニメ映画化されたらしい
四畳半神話体系の著者の小説

恋愛ものというので買ってみたが
四畳半神話体系のように主人公の男の人が
憧れの女性をストーカーする話だった

いや、結果結ばれるような描写が
あるからストーカーとは思われない
かもしれないが最後の結末以外は
まぎれもないストーカー行為だろう

それでもおもしろかったのは
登場する人物が相互に関係しあっていて
「あっ、今までの話はこんなところで繋がるんだ!」
という新鮮な驚きを与えてくれたからだ

内容は4部にわかれており
1部は夜の京都で李白おじさんを探す話、
2部は古本市でヒロインが好きな本を探す話、
3部は大学の文化祭での催しの話、
4部は風邪が蔓延する話となっている

特に好きだったのは
1章の李白じいさんと偽電気ブラン
飲み対決をするところで、
その光景がまざまざと思い浮かび
京都に行きたくなった

僕は四畳半神話体系はアニメで
全話見たんだけどあれはあれで
文学的要素があって今までの
深夜アニメの枠を良い意味で
裏切ってくれて好きになったアニメ
だったのだがこの本も
内容的にも四畳半神話体系に
かなり酷似している部分が
あって懐かしく感じた

僕は効率主義なので
日本の純文学のような小説はおろか
現代小説ですら個人的に
冗長な文学的表現を好まないからか
読み切れるかなぁと思って読んだが
トーリーの流れも結論も
なかなかに楽しめてよかった

タルト・タタンの夢

★★★★★★★★★☆[9/10]

知人におすすめされて読んだ本

推理小説ということで初めて
読んだがこちらはストーリーが
短編で終わるので読みやすかったし
とても人間味のある登場人物が
多く感情移入できた

またフレンチの料理の作り方が
推理にかかせないスパイスとなり
フレンチの知識も得ることが
できたのでそういう意味でも
楽しく読める小説だった

自己プロデュース力

★★★★★★★★★☆[9/10]

これも知人に紹介されて読んだ本

結論からいうと島田紳助さんの
おもしろさはかなり緻密に
考え込まれた技術がふんだんに
盛り込まれているからこそ
おもしろかったんだなと
感じさせられた本だった

売れるためには自分に確固たる
自信を持つのは大切なことだが
そこに確固たる根拠を持たせる
ために並ならぬ努力と技術を
身につけないといけないと感じさせられた

とても薄い本だし本の内容自体も
難しい話でもないのですらすら
読めてしまうというのもおすすめポイント

特に印象に残ったのは
X+Yの法則というもので
自分の能力と世の中の時勢を
うまく利用しましょうってところ

ほかにも勝てない勝負はしないとか
意志やこだわりを貫くことの重要性や
システムをパクる利点など
単なる漫才師の話ではなく
生き方のコツのようなものを
わかりやすく書いてあった