幸せを科学する
幸せはゼロサムでもトレードオフでもない
幸せになりたいですか?と聞いて、
ほぼ100%の人がなりたいと言うと思う。
(人によっては自分が幸せになるべきではないと
考えて無意識的に不幸になる方法を取って
しまうことはあるかもしれない)
幸せになること自体は正義でも道徳的でもなんでもないのに、
人にそう思わせる幸せとはなんだろうとよく考えることがある。
この理由の一つには、世界中の誰もが
幸せはゼロサムではないというのを産まれながらに
知っているからだと(勝手に)思ってる。
(ゼロサムっていうのは自分が+1なら
他の人が必ず-1になるような、
足して(サム)0(ゼロ)になる理論のこと。)
つまり結果的に他人の不幸の上に成り立つ
幸福もあるかもしれないが、
全ての幸せが必ずしもそういうわけではなく、
お互いの幸せは両立できるという前提があるから。
日本では古くから「清貧の思想」という言葉が
あるけどこのトレードオフの考え方のような
「慎ましく生きること=清らかな生き方」
というのはもはや古いと思う。
(足るを知る、という意味では賛成だけど、
あえて我慢するということをする必要はないと思う。)
こちらを立てればあちらが立たずのような
ゼロサムの考え方ではなく、
清らかさと豊かさを両立させるような、
清富の思想こそが幸せな生き方に
ほかならないと思う。
同じように、
自分が幸せだからって相手が必ず不幸な
はずはないしもっと自分の幸せを
願っていいと思う。
では幸せの形ってどんなものだろう。
生きがいとなる仕事や趣味を持つこと?
かわいい彼女と遊ぶこと?
家庭を持つこと?
人それぞれその形は違っていてなかなか
明確な基準があるわけではないので僕なりに
考えてみたことを考察する。
幸せの3要素
さてタイトルの通りで、
幸せを科学してみたいんだけど、
幸せを科学する=Happy Scienceと言って
某宗教団体を想像する人は
個人的に仲良くなれそうな気がするが(笑)、
なるほど言いえて妙だと感心せざるを得ない。
同じ言葉を使うのもちょっとあれなので、
幸せをハックするという、
Happiness Hacking
という言葉にしたいと思う。
幸せをハックする上で要素分解してみたい。
(もちろんこれは僕の考えた分解の方法なので
いろんな切り口があることを今更あえて言うつもりはないっすw)
僕は幸せには大きく分けて、
- 健康
- 愛情
- 経済
の3要素がありバランスよくこれらを実現することが
幸せになるための近道と考えている。
逆に言えば幸せの天敵は、
- 病気
- 孤独
- 貧乏
なのでこれらとなるべく近寄らない生き方を
すれば幸せに近づくことができると思う。
健康をハックする
ではまずは健康だけど、
現代の日本の年間死亡者数は130万人となっているが、
そのうち生活習慣病で亡くなっている人は
2/3にのぼるとされている。
つまり戦後すぐは食べるものがなかったので
14歳以下の子どもの死亡が圧倒的だったのに対して、
現代は飽食の時代で日頃の食生活の乱れの積み重ねから
最終的にがんや合併症等で亡くなる高齢者が多いというわけ。
そういうわけで現代の病気の典型的な生活習慣病の対策には、
予防や健康促進を主な主眼としている。
そもそも人間の体の仕組みとして、
カロリーの摂りすぎには有効な対策ができない。
1gの水を1℃あげるのが1カロリーだとすると、
食べ過ぎでも体型を維持するためには
常に熱を発し続けないといけない。
しかしご存知の通り、
人間が熱を放出する方法としては
発汗、排泄、呼吸くらいしかなく、
これらは内臓への負担が少なくない。
内臓は生命維持機関が多数備わっている部分なので、
ここに負担を強いるということはすなわち
寿命を縮めていることにほかならず、
そうしないためにカロリーを体の外部(内臓の外)に
一時的に置いておくので体が横に大きくなる(太る)。
一方で人間には生まれながらに生存遺伝子が備わっていて、
飢餓状態でもなるべく生命を維持できるようになってる(飢餓状態ではサーチュイン遺伝子が活発になるとも言われている)。
きちんと天然のものを食べれば大丈夫だけど、
それでも現代のような資本主義経済では人間の欲に正直な
ものばかりが売られているので食べれば食べるほど
添加物のリスクにさらされる。
だからこそ摂るべき栄養素を厳選して摂るのが大切。
食い過ぎるくらいなら、食わな過ぎる方がまだマシ。
なるべく天然のものかそれに近いものを適量摂れれば、
バランスよく栄養素を吸収できるのでベスト。
具体的には、
車でいう「ガソリン」である
- 炭水化物
- 脂質
- タンパク質
と、「火」である
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
をバランスよく摂ることが大事。
ガソリンは車の運動エネルギーに直結するが、
起爆剤である火がないとそれ単体では
効力を持たない。
人も同様に、直接的なエネルギーを取りつつ
同時に吸収を促すものもバランスよく
摂る必要があるということ。
注意点
注意としては炭水化物は
グルテンや加工食品が内臓によくないので
小麦製品であるパンや麺類等は少なめにすること。
いくら天然でも食べすぎると太る原因なので
ほどほどにすること。
脂質は動物性由来よりも植物性を
多めに摂ること、
動物の中でも血液をドロドロにする
牛、豚、鶏などの脂はなるべく避け、
魚の脂(DHA、EPA)は積極的に摂ること。
摂取すべき脂質かそうでないかのポイントは
常温で液体であるかどうか。
常温で液体ならば体内の温度では確実に血液に溶け込むことができる。
逆に常温で固体の場合、体内温度ならば液体かもしれないが、それでも融点が高いことで血液の流れを止める原因を作りやすく、動脈硬化に繋がる。
ダイエットする人は脂質をカットしがちだけど
適量はしっかり摂ること。
特に女性はホルモンバランスにも直結するので
絶対摂ること。
日中の仕事に支障が出るとの理由から
脳のエネルギーになるブドウ糖(炭水化物)を
摂る人がいるけどダイエットと両立できないので
脂質からのエネルギーに変えること。
(詳しくはケトジェニックダイエット)
タンパク質と脂質の相性はいいのでちゃんと摂り、
炭水化物と脂質はなるべく組み合わせないこと。
(基本的にめっちゃうまいものが多い)
ビタミン、ミネラル、食物繊維は
摂りすぎても問題ないので積極的に摂ること。
特に緑黄色野菜やキノコ類はたくさん食べるべき。
愛情をハックする
精神的な安定
スキンシップが与える影響
追記予定
経済をハックする
概略
アダム・スミス
「国富論(1776)」
古典派経済学の祖
封建制→重商主義→市民革命の時代を研究
貿易で外貨を稼ごう理論は意味ないよ!
重商主義、保護貿易を批判
賃金、利益、地代をベースとした自然価格=価値構成説
需要と供給をベースとした市場価格
見えざる手によって調整される
分業、労働価値説、貿易の自由について言及
マルサス「人口論(1798)」
人口は掛け算、食べ物は足し算で増えるのでいつか食糧難になる
救貧法に反対
デヴィッド・リカード「経済学および課税の原理(1817)」
穀物法を批判
アダム・スミスの労働価値説への批判
商品価値は利益+賃金に分けられ、地代は含まれない
労働価値は不変ではない(商品と同様に労働も需給等に左右される)
マルサスの批判
比較優位
得意なものを作る国同士が貿易することで
世の中が豊かになるよ!
対象は農業国と工業国
ケネー「経済表(1758)」
重農主義の創始者
重商主義を批判
レッセフェール(農業以外は自由放任せよ!)
ヘクシャー=オーリン=サミュエルソン
対象は労働集約型、土地集約型
・クルーグマン、ヘルプマン「新貿易理論」 グローバルな視点で貿易を分析 自国市場効果、収穫逓減、輸送コスト 儲かる産業を他国より先に作ってまず自国で消費させる
コラム的な話
外部性
外部経済(養蜂場と果樹園)
→養蜂場は果樹園の生産にも貢献しているけど
実際には蜂蜜の生産しかカウントされない(生産性の過小評価)
外部不経済(公害)
→工場では廃棄ガスなど公害の原因物質を排出しているが
それによるコストを工場は負担していない(生産性の過大評価)
マクロな視点
・トマ・ピケティ
労働(フロー)よりも投資(ストック)が大切
マルクス経済学は労働は素晴らしいよ!
ケインズ経済学は
お金がお金を生むという構造は昔も今も変わらない
→個人レベルの話じゃないのでピンとこないので
個人の経済活動に落とし込む必要がある
ミクロな視点
お金の使い方
・消費
・投資
・浪費
追記予定